ハート
244.8×20.0cm
木材に写真、印画紙、コットンペーパー、布、局紙、アクリル板、ターポリン他
2022
ハート
6.5インチ(16:9)
11分53秒
スマートフォンディスプレイ
2022
グループ展「Standard Japan Edition 2022」Oギャラリーeyes(大阪)に出品した作品
展覧会趣旨
現在の“日本”の中に見られる情景は、長い年月を経て培われてきた歴史や近代化による変革、戦後からバブル期に到るまでの経済成長、外交発展等の影響からも伺えるように、様々な景観を形成してきました。それは日用品や衣類、住居においても大きく反映され、古来の自然に恵まれた日本の風土や生活スタイルを劇的に変化させ、現在に到っています。平成以降、サイバー空間を通じて容易に外在の世界を取り込み順応出来るいま、デジタルとフィジカルな空間が複雑に交錯する情景こそ標準的な“日本”の様相として浸透しています。本展は「Standard Japan Edition」と題して、各作家の視点と作品を交えながら、様々な関係性の所産として在る現在の“日本”の様相を模索します。
Oギャラリーeyes(O Gallery co.,ltd.)
作家コメント
インスタグラムの投稿にハートを押すか迷っている時、この二択で決められる程私の心も写真の存在も単純では無いと思った。日常を思い返すと、自分が判定をする者であり、また判定される者であるかの様な振る舞いが他者との関係性の中にあった。それらは人の心とそこから生まれる光景に関係している様に思えた。
人の心をマークにしたハートを複雑で固定されていない状態に戻したいという気持ちが湧いて、身の周りに見つけたハートの形を撮影した。そこには意識することもない程、日本にとってスタンダードになっている情景が写っていた。
©︎Yoko Kawaguchi / photo credit : O Gallery eyes