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2023.9

個展「空のくりかえし」

​Oギャラリーeyes(大阪)

点とつながり(途中の全て)

103.1×111.0cm

リネンにアクリル絵具、色鉛筆、糸、

カラーペン​ 他

2023

P2020260.jpg

ファ〜と鳴くカラスを見てふふふと笑うひと

29.7×21.0cm

紙に鉛筆、色鉛筆

2023

みち(交野ー奈良)

116.7×116.7cm

木枠、布にアクリル絵具、ジェッソ、下地材、メディウム

2023

満ちるうつわ

13.9×21.0cm

栃の木材に鉛筆

2023

一つ(空-金沢)

29.7×21.0cm

使い捨てスリッパにアクリル絵具

2023

窓からのひかり(朝_湖の底)

36.6×83.3cm

パネルに下地材、油絵具、テンペラ

2023

地面、影

8.0×14.0cm

コットンペーパーにインクジェットプリント

2023

一つずつ(アスファルト)

22.0×27.2cm

パネルにアクリル絵具、胡粉入りジェッソ、

メディウム

2023

おじいちゃん家-植木鉢

8.0×14.2cm

布にインクジェットプリント

2023

空、たてもの

7.4×12.7cm

光沢写真用紙にインクジェットプリント

2023

場所

8.7×9.2cm

コットンペーパーにアクリル絵具、鉛筆、

メディウム

2023

一つ(空-金沢)

10.0×15.0cm

金沢の和紙にアクリル絵具

2023

嵯峨美術短期大学-壁の光

8.9×5.0cm

光沢写真用紙にインクジェットプリント

2023

地面-たんぽぽ

7.5×13.3cm

半光沢写真用紙にインクジェットプリント

2023

©︎Yoko Kawaguchi / photo credit : O Gallery eyes

展覧会が少しずつ近づいてきて、DM用の作品写真を準備する時期になり、網をモチーフにした布に描いている作品を仕上げようと取りかかり始めました。

端から網の糸部分を、もしくは糸部分を残す様にして絵具や色鉛筆で描いたり、糸で縫ったりし、結び目の部分は糸を玉結びにします。それを繋げていき布の全面に行き渡れば完成です。気に入ったと思っていたところが、同じような感覚を重ねていき、気付いたら嫌な感じのするかたまりになって少し修正したり、それも含めた変だなと思っていた部分やどうとも思っていなかったところが、いつの間にか他にない大切な部分になったりしながら進んで行きます。

 

手を動かしながら、心に残っていた少し前に見に行った展覧会のことを思い出していました。作家さんが途中の絵を会期中に描く為に会場に持って来ていたり、展示した作品の位置をもう一度考え直してみたりしていて、私の思っていた完成した展覧会の状態とは違っていたのですが、作家さんと作品と会場や周辺、そこにいる人が関係し合って、生きていることと地続きな自分としてその場所に居ることができて安心を覚えました。

 

いつも今この場所からしか見られない姿で広がり続ける空が、夜になりまた朝になる様に、一度完成した展覧会も過ぎると途中の一つである様に、生きる中で起きる様々なことが、ずっと繋がっていっているということと、目の前の作品の線や点が繋がっていく途中であることが、展覧会場や作品の中で生きたままでいてほしい本当のことであるように感じました。

完成だと思っていた方に向かう手を一旦とめて、その時の途中の状態で作品を展示してみようと思いました。

そうすることにしてから、他の作品を作る時にその布に描いた途中の作品と一緒に居られるだろうかということがいつも道しるべになりました。

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