top of page
P1820361.jpg
P1820402.jpg

透明ダルマピン(やてむ)

h1.0×w1.0×d2.4cm

透明ダルマピンに糸、フェルト

2021

P1820442.jpg

たくさんの一人ずつ

80.3×174.6cm(3点組)

パネル、カンヴァス、木枠、ビニールにアクリル絵具

色鉛筆、オイルパステル、鉛筆、ボールペン、油性マジック、墨汁

2021

P1820458.jpg

たくさんの一人ずつ(部分)

P1820578.jpg

黒いモンステラ(洗髪)

30.2×26.8cm

プラスチックシートにアクリル絵具

2021

P1820671.jpg

歓迎する

41.0×31.8cm

木枠、綿ガーゼにアクリル絵具、粘土、折り紙

カラーペン、色鉛筆

2021

P1820521.jpg

みみのこ

18.0×14.0cm

パネルにアクリル絵具

2021

P1820612.jpg

さもやて

6.5×3.0cm

段ボールに糸、接着剤

2021

P1820490.jpg

椅子に作品

「布(リネン・ヘンプ)」

「オル」

​「なりかたち(ふきのせ)」

P1820649.jpg

オル

h16.5×w31.6×d1.9cm

木枠に靴下、糸、画鋲、綾テープ、木ビーズ

2021

P1820663.jpg
P1820659.jpg

布(リネン・ヘンプ)

40.0×75.0cm

麻布に刺繍糸、ガラ紡糸、糸、ボタン、紙、安全ピン、布

2021

P1820634.jpg
P1820621.jpg

なりかたち(ふきのせ)

h9.2×w9.4d×5.2cm

木片にアクリル絵具、メディウム、ラメ、色鉛筆

2019

P1820561.jpg

帽子の中の頭の中

72.7×91.0cm

パネルに和紙、アクリル絵具、クレヨン、鉛筆、墨汁、カラーペン

2021

P1820667.jpg

モチーフなし

60.3×57.0cm

ポリエステルフィルムにアクリル絵具

2021

P1820537.jpg

あるひの光

41.0×41.0cm

カンヴァスに胡粉入りジェッソ、油彩、テンペラ

2021

P1820595.jpg
P1820603.jpg

画鋲(きせう)

h1.0×w1.5×d1.5cm

画鋲に糸、フェルト

2021

P1820497.jpg

つられた布

54.0×40.5cm

布巾にアクリル絵具、鉛筆、ハンガー、クリップ

2021

P1820505.jpg

ともし火

14.6×14.6cm

桐箱のふたに胡粉入りジェッソ、油彩

2021

P1820514.jpg

布(遠州綿紬)

37.0×16.8cm

木綿に刺繍糸、ガラ紡糸、糸、ボタン

2021

P1820377.jpg
P1820385.jpg
P1820393.jpg

2021.10

個展 会場風景

​Oギャラリーeyes(大阪)

今回展示した作品「歓迎する」のモチーフとなる光景に出会ったのは、4月の始めの頃でした。日の暮れ始めに移動中の信号待ちで橋の上から見た川辺の春の清々しい緑の植物と秋のススキの様な薄い黄土色の植物が一緒に風に揺れ動いているのを見ました。

その光景はこの世界にいることを心から喜び、歓迎している様でした。

その体感は季節や時間や場所を超えたものの様に感じられました。それは、私がそこに居てそれを見たということも含め、その場所その時間のその植物や風であったからこそで、それ以外では在り得ないと感じます。

 

その光景を絵という物質として異なるもので表現するために、その時の空気や光の色や質感などから、綿のガーゼの透けた柔らかい雰囲気をキャンバスの木枠に張ることにしました。そこにアクリル絵具やカラーペン、折り紙などで自分の中の記憶に留まっているその時の植物の形や色や動きなどを一つずつ描いていきました。植物が上に伸びるように上に向かう線ばかりを描いているとあの光景から少しずつ離れていくのを感じ、草が揺れることが出来るのは根を張っているからだということに思い至ったので下へ向かう線も描き、その土のことも思い起こして土から出来た粘土で黄土色の植物を描きました。

この作品が植物や光景から現れたのと同時に、キャンバスで起こっている事が光景に近づいたり離れたりしながら進んで行き、綿ガーゼや絵の具や粘土などそれぞれの特徴を持った物質や描き方として一つずつ定着していくことで、その組み合わせや成り立ちでしか在り得ないものとして現れました。

それは、あの光景の成り立ちとも通じるものがあり、物質と描くこと(記憶や感覚、認識、意図などとそれらによる行為)の組み合わせのバランスが光景と重なった時にそこに宿っていた喜びや命の様なものが作品にも現れるのだと思います。

 

その他の作品も、制作することも含めて生きている中で心に残ったものやことをモチーフとしています。大袈裟にも思えることからなぜ気になったのかよく分からないものまで、在ると思えたものを私として出来るだけありのままに認め、表現しました。

また、自分がこれまでに得た表現方法を大切に思うと同時に囚われ過ぎることなく、モチーフや画面と向き合う中で不思議に奥の方から浮き上がってくる本当であると思えることを掴み離さない様にして、作りながら方法を決めていくことを大切に制作しました。

©︎Yoko Kawaguchi / photo credit : O Gallery eyes

bottom of page